

鉄の塊みたいな
ボロ自転車走らせて
開け放たれた荒屋を目指す
まだ君はいるのかな
小石に化けているかな
まだら影降る夏木立 雲を遡る
輪郭から溢れてしまった日々が
岩影に溜まり苔を生してる
その青さを忘れぬように描く
あの日の透明な君へ
ガラス瓶一本分の青空
それだけが僕らの
世界の全てだったね
飲み干した瓶に海を汲んで
君に届けに行こう
置き去りのままだから
モノクロの紫陽花は
過ぎ去った雨の翳りを
「忘れないで」と言い残し枯れた
目まぐるしい大通りから
道を逸れた僕たちは
隘路の先にある海を知っていたね
日に晒され乾びていく世界の
裏側 息を潜め泣いた君の
その涙はいつしか誰かにとっての
広い海になるでしょう
白飛びをした瓦屋根の荒屋に
君はとうとう顔を出さないようだね
気が向いたらさ
茹だる暑さでも愚痴ってよ
それまではここに置いておくから
ガラス瓶一本分の青空
それだけが確かな
僕らの証だった
満たされた瓶を光が差し
跳ね返る先に蝉の声がした
開け放たれた部屋を後にして
僕は帰路についた
壊れかけの自転車
全て置いてきたはずなのに
どうしようもなく
まだ青く透明なまま
- 作詞者
Kuratu
- 作曲者
Kuratu
- プロデューサー
Kuratu
- グラフィックデザイン
Kuratu
- ボーカル
初音ミク

Kuratu の“夏流瓶 (feat. 初音ミク)”を
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