

オッカムの剃刀とラブホテル
オッカムの剃刀とラブホテル
理由を増やすたび
シーツだけ白くなる
オッカム
それでもオッカム
愛だったことにしたかった
オッカム
それでもオッカム
エアコンだけが動いてる
やけに綺麗なラブホテル
未使用の歯ブラシが二つ
テーブルの水の輪だけ
さっきまでを覚えてる
ふぁ
あれ
帰る理由なんだっけ
理由なんだっけ
運命だったとか
最後だったとか
久しぶりだったとか
全部並べてみるけれど
オッカム
それでもオッカム
愛だったことにしたかった
オッカム
それでもオッカム
エアコンだけが動いてる
バッグの中のレシート
入室時間だけ残る
誰の名前も書いてない
誰の物語もない
暇だったのかも
帰りたくなかったのかも
寂しさじゃなく
ただ夜が綺麗だったのかも
難しい話より
あくびの方が早かった
オッカムの剃刀とラブホテル
オッカムの剃刀とラブホテル
削って残ったものは
エアコンと私だけ
オッカム
それでもオッカム
答えはたぶん一つだけ
シーツ
鏡
レシート
あくび
ブーン
夜が綺麗すぎる
- 作詞者
MASAQUI
- 作曲者
MASAQUI
- プロデューサー
MASAQUI
- プログラミング
MASAQUI

MASAQUI の“オッカムの剃刀とラブホテル”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- ⚫︎
オッカムの剃刀とラブホテル
MASAQUI
「オッカムの剃刀とラブホテル」は、深夜のラブホテルでエアコンの音だけを聞きながら過ごす一夜を描いた観測記録です。
整いすぎた部屋。白すぎるシーツ。使われていない歯ブラシ。入室時間だけが残るレシート。
主人公は理由を増やし続けます。
愛だったのか。運命だったのか。最後だったのか。
しかし夜が深まるほど説明は削られ、最後にはもっとも単純な答えだけが残ります。
オッカムの剃刀という哲学的な概念を、生活感のある風景へ置き換えた一曲です。
静かな喪失感と少しの可笑しさが同居する、夢と現実の境界線のような作品です。



