心の行方のジャケット写真

歌詞

心の行方

きーる

ルビー 怒りの炎

全てを拒んで赤い熱抱く

サファイア 静寂の底

冷たい深海で言葉を凍らせる

エメラルド 安らぎの種

暗い幽谷のなかで目覚める鼓動

アンバー 懐かしさの殻

古い夢を閉じ込めたまま

輝きは飾らない

ただ滲んで消えていく

一つの命の中で全てがすれ違う

ラピスラズリ 焦りの泡

欠けた蒼が手の中で崩れる

ローズクォーツ 優しさの嘘

光を受けても曇ったまま

パイライト 諦めの壁

金の皮膚に空虚を映す

ガーネット 痛みの残光

奥の黒が赤を飲み込む

輝きは飾らない

ただ滲んで消えていく

一つの命の中で全てがすれ違う

ジェイド 迷う

アメジスト 祈る

ヘマタイト 沈む

オパール 包む

輝きは消え 影も無い

名も形も無く ただある

感情の抜け殻の中で

自分(ひと)は人間(ひと)だと気付くんだ

  • 作詞者

    きーる

  • 作曲者

    きーる

  • プロデューサー

    きーる

  • ボーカル

    きーる

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    心の行方

    きーる

「心の行方」は、宝石たちを感情の断片として描き出す、静かで鋭いロック。
怒り、静寂、安らぎ、懐古、焦燥、優しさの嘘、諦め、痛み――
それぞれが色と温度を宿した“破片”として現れ、ひとつの命の中で交差しながら滲み、消えていく。

華やかさよりも、壊れかけた美しさを抱えた言葉たち。
最後に辿り着くのは、名も形もない“ただ在る”という感情の核心。

色が揺らぎ、砕け、溶け、漂う。
その先に人がようやく気づく、「自分は人間だ」という静かな事実――
そんな深い余韻を残す一曲。

アーティスト情報

きーる

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