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本作は、ポストロックの動的なダイナミズムと「タイムループ・ホラー」の絶望感を融合させた、叙事詩的なポストロック・アンビエントです。76bpmのモノラルなピアノと囁きから始まり、楽器が幾層にも重なりながら徐々にステレオの「ウォール・オブ・サウンド」へと拡張。最終的には200bpmの狂気的なダブルタイム・ドラムと、魂を削るような咆哮(プライマル・スクリーム)へと至る、圧倒的なクレッシェンド構造を持っています。
「好きだ」と言えないまま死と生を繰り返す、1万1回目の絶望。それは日本的な「物の哀れ」の極致であり、壮大なオーケストラと轟音のギターが衝突する崩壊の美学です。最後、突如訪れる静寂の中で再び最初の一音へと戻るループ構造は、リスナーを逃げ場のない永遠の愛(あるいは呪い)へと閉じ込めます。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。