Lyric

流れない星に願いを　ヨットの帆先が揺れる

浜辺は音を残して　街灯の先に消えた

鼻がツーンとすれば　潮騒は目の裏の　隙間を打つ

雨になって

夜を駆ける　思い出は　耳たぶを赤く染める

春を目指す　ため息は　国道を白く染める

冷たくなった　つま先で地面を硬く握り締める

君が笑ってた　海辺のファミレスがぼんやり光って

コンビニの袋が舞った　賑わった夏は遠く

空き缶も砂に埋まる　何もかも消えた海辺

透明になる前に　リセットされる前に　夏の歪さに

僕は沈んだ

夜を駆ける　思い出は　鼻先を赤く染める

夏に戻る　ため息は　国道を白く染める

冷たくなった　指先はいつかの体温に触れる

君が笑ってた　海辺のファミレスがぼんやり光って　いる