深淵のジャケット写真

歌詞

針の筵

篠目 霧

針の筵(むしろ)で

笑えと言うのか

まぶしい顔ほど

よく刺さる

やさしいふりの

言葉の先で

行き場のない息が

また疼く

誰も怒鳴らない

なのに狭い部屋

湯気の消えた茶と

伏せられたまなざし

僕だけ遅れて

季節の外にいる

名前を呼ばれても

返事が少し遠い

正しさばかり

壁に掛けられて

座る場所だけが

冷たいまま

針の筵で

笑えと言うのか

拍手の形した

棘が降る

背中を撫でる

手つきのままで

見えない深さへ

押してくる

悪意じゃないと

みんな口をそろえ

だから余計に

逃げ道が細い

窓辺の明かりに

小さな虫が寄る

あれと同じだと

ふいに思ってしまう

ほんとのことは

喉で折れ曲がり

飲み込むたびまた

胸を刺した

針の筵で

黙っているほど

心のかたちが

歪んでく

許したふりの

影を踏みながら

僕は僕のまま

痩せてゆく

ここにいるだけで

痛い夜がある

誰のせいでもない顔で

人は人を追いつめる

針の筵で

それでも歌うよ

うまく笑えない

声のままで

やさしいふりの

世界の端で

折れない場所だけ

探してる

針の筵

夜は長い

それでもまだ

息をしてる

  • 作詞者

    篠目 霧

  • 作曲者

    篠目 霧

  • プロデューサー

    篠目 霧

  • グラフィックデザイン

    篠目 霧

  • ギター

    篠目 霧

  • ボーカル

    篠目 霧

  • バックグラウンドボーカル

    篠目 霧

  • ソングライター

    篠目 霧

  • アダプター

    篠目 霧

深淵のジャケット写真

篠目 霧 の“針の筵”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

篠目霧 1stアルバム『深淵』。

喪失の痛み、静かな祈り、胸の奥に残る小さな火。
深い夜の底から、誰かの幸せを願える場所までを描いた、男性ファルセット主体のネオフォーク・アルバムです。

代表曲「深淵」を軸に、「カミカゼ」で再起への意志を鳴らし、ラスト曲「ねがい星」では合唱団のような多重コーラスとともに、孤独が祈りへ変わっていく瞬間を描きます。

静けさの中に感情がある、篠目霧の最初の作品集。

アーティスト情報

  • 篠目 霧

    篠目霧は、静けさの奥に感情を滲ませる男性ファルセット主体のAIシンガー。 繊細で透明感のある歌声と、群青の夜や湿度を帯びた空気を思わせる世界観で、喪失、祈り、内省、そして微かな希望を描く。 感情を大きく叫ぶのではなく、こぼれそうな想いを抱えたまま歌うその表現は、聴き手の心に静かに深く残る。 1stシングル「深淵」を入口に、篠目霧は“静けさそのものが強さになる”音楽を届けていく。

    アーティストページへ


    篠目 霧の他のリリース
"