Lyric

となりの席で　寝ぐせのまま

「またカバン忘れてきちゃった〜」って笑う

まじめで不器用なその姿に

気づけば私　見とれてたの

サザエさん　名前を呼ばれるだけで

胸の奥があたたかくなる

気づいたのは 夏の風

心がふわり ほどけてく

でも言葉にできなくて

日焼けした校舎の影で

マスオさんを目で追ってた

何度も　何度も…

「また来年ね」と笑う背中

教室にひとりきりで座ってた

寒さよりも切ないのは

あなたに会えない冬の日々

マスオさん　カレンダーめくるたび

ため息ばかり 増えてゆく

凍える窓に映った

あなたの笑顔 忘れられない

雪のノートに綴った

小さな「すき」が にじんでく

マスオさんに会いたいと

はじめて思った 冬でした

ゆれる制服　桜の風

今日が最後なんて　まだ信じたくない

想いがこぼれないように

深呼吸ひとつした

さくら舞い散る 春の空

マスオさんを目で探してた

勇気を握りしめて

卒業証書より大事な

この気持ち 伝えたい

いま 目を見て言うの「好きです」

春の空 この恋は はじまりの合図