Lyric

気づけば10年以上が経った

無邪気な少年の頃に撮った

安いカメラでの下手くそな写真

写っているのはいつも君で

初めは変なやつだと思ってた

なんてしつこく言ってたのはきっと

とっくに恋に落ちてたのを

自分で気づかないでいるためで

届かないから 気づかないように

自分の気持ちに蓋をした

君といられる時間は短い

週末終わればそれぞれの場所へ

写真の中の僕の初恋

メモリの隅に閉じ込めていた想いを

印刷も削除もできず時は過ぎて

気づいたときは君は遠くで

僕ではない人の隣で笑ってた

君が幸せになるのに僕はいらなかった

気づけば10年近くが経った

いくつもの叶わぬ恋が散った

狂いそうになるほどの辛さを

作ってしまうのはいつも僕で

何ひとつ経験できぬままの

僕はいつも空回りばかりで

遠い存在にばかり惹かれて

思い込んだ先は何もなくて

沈む気持ちをごまかすために

やたら明るい歌を聴いてみたり

自分の心が見えないから

流行りの歌詞を当てはめてみたり

砕けたままのいくつもの恋

僕の足元に散らばった想いを

整理も分別もできず時は過ぎて

逃げていたのにまた次の恋

隣で笑って欲しい人ができて

これが最後の恋になれと

何度願っただろうか

恋の理解ほど遠いな

現在の好意の正体にも追いつけない

くだらないくらいのふざけた姿で

愛しい人だと意図せず気付いた

写真の中の僕の初恋

メモリの隅に閉じ込めていた想いは

気づけば温かな思い出に変わって

失敗重ね苦しんだ末

出来上がった今のこの僕なら

誰かを幸せにする役を

引き受けられるのかな