歌詞

カレンダーをめくっても

きっと何も変わらない日々が

続いてたと思う

地下鉄の窓越し

移ろいを見せない景色が

映し出す輪郭

当たり前じゃないこと

何度諭されようが

なんだか実感が無くてさ

一つ足すだけでは

変われない　瞬間だけ

春になったら

何かが　変わるような気がしてたんだ

何度目かの夜の

夢から覚めんと

春になったら　なんて淡い

桜色の期待値が

蕾のまま　終わらないようにね

ベランダから眺めた

三月上旬の街並みは　暖かいと思う

環七の道沿い　相変わらず忙しないけど

過ぎ去ってゆく毎日

何も感じないまま

今日も日付を跨いでる

こんな適温な日々は

いつか終わるから

春になったら

誰かが　私をどこか連れ出して

厭わない　知らない場所

今以外のどこかへ

春になったら　なんて甘い

花の蜜の誘惑が

導くまま　漂ってゆけたなら

春になったら

何かが　変わるような気がしてたんだ

何度目かの夜の

夢から覚めんと

春になったら　なんて淡い

桜色の期待値が

蕾のまま

蕾のまま　終わらないようにね

春になったら