Lyric

唇をなぞって

まだ震えてる

答えは確かか、と

静かに問う

正しさだとか

清らかさとか

意味を成さないくらいに

泥にまみれて

敗にまみれた

はかない夢

道連れにして

ただ想えば願いは

叶うと思ってた

でも違ってた

まだ溺れさ迷う

闇の中で探した諦めの言い訳が

いつかとどめを刺すから

流れに身を任せて

たどり着いた今も

そう悪くはないけど

身勝手な痛みだね

愚かなほどに

真っ直ぐだった

君に叱られるだろうか

嘘にまみれて

嘘でかためて

疲れたんだよ

今ここで終わらせよう

午前四時 まだ目覚めない街

暗闇と静寂の中

僕は空を見上げ

星が瞬き輝く様に

「世界は美しい」と

今更になって気付いた

「死にたくない」と

「消えたい」が

必死に鬩ぎ合っているんだ

僕は誰なんだ

時間切れを知らせるように

空が白み始める

怯える両手をそっと

掴んだなら

躊躇い捨てて向かおう

きっと明日は笑い合えるよ

今思えば確かに

浅はかだったな

でも間違ってなかった

それだけは言えるよ

薄れていく景色の中で

見た幼い君に

さよならを告げた

夜が明けたら

朝日が照らすよ すべて

この傷痕も鮮やかに

残酷なほどに

旅の途中残した

僕たちの足跡だけは

消えることはないから

終わりではないから