歌詞

答えのない世界を放浪

未だ鳴り止まない鼓動

俗世間の視線を突破して

まだ止めない二足歩行

不安材料が幾度と行く手を阻もうと

この現世の拘束から逃げ出してみたいんだ

決意を以て歩んだ道を

振り返りそうになる思考

多勢が甘い口実を差し出して

手招く反理想郷

およそ数秒の油断が脳を蝕もうと

病んだこの両足で確かに足掻いてみたいんだ

たとえ雷雨だろうと駆けて

向かい風の中も歩いて

見て呉れの空元気でも踏み出して

進んだ先で待っている終焉

そこに何も無いとして

止まれば全てを無に帰す運命

ただ今を行け

荒原 這っている四肢 迷える子羊

無限に降り注ぐ試練に手足が痙攣

礼儀正しく勉強 媚びへつらい上げる成績表

昔と今の違いなど極めて些細なもの

それが大事なもの 見落としていたこと

満開の梅 熱い潮風 香る金木犀 取り囲む鍋

刹那的な情報が心情の機微を彩るように

耳の奥で鳴り響く旋律に魅せられている論理

引導を渡す他意はない言葉が深く突き刺さる

優しさを突き放す罪悪感が後ろめたい

悲しい哉 それでも尚渇望している心臓

敵 味方 玉石混交の雑踏に立ち向かう流れ者

一難去ってまた一難のこの生き方

一度朽ち果てた魂に宿す不可視の力

二度とない人生を誰かの為に譲歩はしない

二の足を踏まずに荒野を往くと決めたこの誓い

演じ続けていた優等生

下手な矜恃はもう脱ぎ捨てる

打ちつける雨が穢れすら流して

追い風が背を押し向かう前線

雷が穿つ障壁

不安定で否めない未来へ

信じ抜いた方角へ

ただ今を行け