Lyric

曇り空から覗いた西陽が　冴えない海に光を散らした

まるで指輪も渡せぬ僕に　見兼ねたかのように

駆け寄った君が放った窓から　飛び込んだ潮の香り甘くて

君はフッと笑って　僕はキュンとなって　思わず抱いてた

出会って知って　愛してしまって　さらには繋いでしまって　切れずに泣いて

切って泣いて　やっぱ繋いで　ここまで来た

一泊二日のプチ旅行に　君を連れて

せっかく貯めた貯金なのにって　君が言うように

贅沢は　させられるわけじゃない　けれど　二人の　特別が欲しくて

君越しに見る波間に漂う　三角のヨットに僕らを重ねた

こんな日がずっと　続いたらなと　今を噛みしめる

出発点も　終着点も　見えぬまま翻す　反旗が

僕らを　固く結んで　ああ

一泊二日のプチ旅行に　君を連れて

一緒に居られるだけでいいって　君は言うけれど

海が見たい　そう呟いた君の願いを僕が　叶えてあげたくて

儚い　命の灯火に似てて　いつか失うものだと分かってるから

強がりなんかじゃない　実際そうやって　愛を深めてきた

一泊二日のプチ旅行に　君を連れて

余計に淋しくなるって君は言うけれど

僕だってさ　君を帰したくない　けれど　遠くで　誰より愛するよ

あの空も　海も波、風も　恋して鮮やかな色に染まっていった

この世界を　抱きしめ　きっと来る明日に　繋いでいけたら