Lyric

不完全な自分

教室に忘れた人への興味

今夜は機械仕掛けの人形の気分さ

って今夜もか

人への愛なんて脅し文句

手が触れるだけで怖いんだ

理解することなんて出来ないさ

人から理解されなかったからかな

見つめているその視線も

無機物それのようで

歯車が軋むような笑い声に

落ち込む心すら持ってないんだ

いつでも冷えきった人への関心

僕はって主語が抜け落ちた

会話を繰り返して

またあの子も

きっと離れてくんだろう

薄暗いこの部屋で出会った

不完全な君

怯えきった動物の様な表情

青白い肌に触れてみたいなんて

思ってしまった

不器用な優しさは棘となって

小慣れた儚さが仇となって

近づくほどに噛み合わないんだ

それでも全てが美しく見えるもんだ

時間をかけて削れ合う歯車のように

君と僕の欠落が二人を生かすんだ

だから足りないままでいい

だから焦らなくていい

二人の歯車はもう動き出した

不完全なまま

出来上がったものにこそ愛があって

僕が機械なら修理が必要

だから君が必要なんだよ

不完全だよ

今日も手首からオイルを垂れ流して

あの日の失敗や挫折も

君が居ればスクラップになるんだ

ああそうだ

僕はただ愛され愛したいだけだった

理不尽な世界の向こうで

笑ってる奴らが羨ましかった

無くした歯車

そんなものは無いことに

気付けたんだ

ただ噛み合ってなかった

君がネジを緩めてくれた