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鬱陶しい季節を爽やかに演出してくれる清々しいメロディが凝縮された1枚

寒い冬が終わり、桜の季節。春の嵐で花吹雪が済んだ後は、ちょっと鬱陶しい梅雨がやって来る。毎日毎日ジメジメして、気分も憂鬱、服もベタベタ。そんな季節に聴きたい作品が、『Over The Window -Jazzy Rain-』だ。梅雨というと、朝から晩までずっと晴れやかな隙間がまったくなくなってしまうが、この作品を聴くと一筋の光が見えるような錯覚を覚える。というのも、清々しいメロディが次から次へとあふれ出てくるため、鬱陶しさを感じる前にメロディの爽やかさが優先されてしまうからだ。サブタイトルは“Jazzy Rain”となっているが、イメージとしては”Jazzy Shower”の方が近いかもしれない。べとべとした体を、ジャズのシャワーでしっかり洗い流すのにぴったりの作品だ。