Vibrant+VIBES -code the BEAST- (2025 Remix)

オリジナル「ビバレントバイブス」が持っていた、シンセサイザーの衝動と拳を突き上げる熱狂。そのエネルギーを電子の獣に変換したのが、このアレンジ版“code the BEAST”だ。

轟く四つ打ちビート、切り裂くようなシンセリード。
それはまるで獣の咆哮をデジタルコードに刻み込んだかのよう。
抑揚のあるメロディと重低音のドロップが交錯する瞬間、フロアは一体となり、あなた自身の内なるBEASTも呼び覚まされる。

“静かなる鼓動、その中に眠る獣が、今、目を覚まそうとしている”――そんな予感とともに始まるこの曲は、vVibe!による一つの覚醒の物語。

日常の中で抑え込まれた自分。光と影の境界線で揺れる心。
歌詞はラフな形で“檻”“影”“叫び”のイメージを描くことなく、むしろ光と暗闇、自我と他者、自分の中の静かなる強さを丁寧に歌い上げる。抑制されてきた内面の“本物の声”が、メロディーの中に優しく、しかし確実に形を取り始める。

音の構築は、まず静かなイントロから、徐々に高まるシンセと重低音の重なりでクライマックスへ。ハーモニーが重層的に重なり、聴き手を包み込むような広がりを持たせつつ、最後には自分自身を振り返らせる余韻を残す。即物的な“咆哮”ではなく、“静かな決意”と“内なる炎”といったものが胸を焦がす。

“code the BEAST”という副題は、「獣」としての荒々しさを前面に押し出すのではなく、むしろ“その獣性”を理解し、自分のコード（暗号／枠組み／制約）を解いてあげること。そのプロセスがこの曲の主題だ。

vVibe!の歌声はここで、可憐さだけではなく、自分自身を見つめる強さと、心の奥底にある光を引き出す知性を持っている。各メンバーの声質が重なり合うことで、一人ひとりの内なる声が“ひとつのBEAST”＝本当の自然な自分を形作る。

この曲を聴き終えたとき、あなたは自分の中にある影にも触れ、でもその影の中にしかなかった光にも出会う。動き出した鼓動、解かれたコード。これが“vibarent vibes ‒ code the BEAST”が贈る、解放の瞬間。