歌詞

何も代わりにならなくて どうにも埋まらない空洞

抱えたままでもわりと笑えてしまうのだ

好きだった曲が流れて 思わず逃げ出した道も

今じゃ鼻歌交じりに歩けてしまうのだ

時間と生活に流されて

僕は残酷になって

雨に濡れた靴が乾くように

平気になって

リリー、

君のいない世界でも 命の意味は絶えなくて

壊れたつもりの 心が震動を止めない

リリー、

君の声の旋律を 君の肌の温もりを

大切に忘れていくよ 鮮やかな痛みと共に

名前を呼ぶ自分の声で 目が覚めた午前3時

匂いすら残るような 最悪の夢だった

時間と生活にも負けずに

実はずっとそこにいる

頑丈な絶望が旗のように

証拠を残して

リリー、

胸が苦しくなる度 少し安心しちゃって

隠せたつもりの 縫い目が解れたりする

リリー、

君の仕舞った涙は 君の心の本当は

もう何処にも無いんだな 触れること出来ないままで

更新を止めたアルバム ゴミ箱に捨てて

慌ててやっぱり拾って 抱き締めた

リリー、

終わりを祈った世界にも 命の光が差して

今日もまた 残酷な僕は息をしている

リリー、

君と見た風景を 君と生きた時間を

大切に忘れていくよ 愛おしい痛みと共に

リリー。