多分さ歯車狂ったのはあの日
静かに深々と雪が降る夜に
鳴り響く家電 何故か嫌な予感
忘れもしねえ 12月10日
誰も喋らない無言の車内
俺は窓の外流れる雪を眺めていた
車内は無音で 景色はモノクローム
それはまるでサイレント映画のよう
パケに入れられて出されたガラケー
見覚えのあるピンクのガラケー
寝てるだけみてぇなお前の顔が
いっそう現実味を失くさせた
時間が流れても実感は無くて
ただ無情に寂しさだけが募って
会いたいだけなのに会えないとやっと
理解した時に涙が溢れた
かけがえのないピースが欠けた日
ふと漂った残り香に泣けたり
明けない夜はないと知っていても
まだ来ない夜明けが俺の弱さ
Rest in peace お前の好きだった煙草
燻らし見上げる天 まるで永遠
のように横たわる時間 その孤独
けれどなにも変わらない 俺の兄弟
時は止まったが俺は大人に
とっくにお前よりも先輩に
2009 12月10日
Rest in peace 血を分けた兄弟
後悔も無念もぶつけようの無い怒りも
いまだ消化できていないままだbrother
1日たりともお前を思い出さない日は無い
日が暮れても昇っても 暮れても昇っても
結局答えは同じだ神はいない
だってそうだろ?6年後母親は倒れて
左半身不随 はぁ?ふざけんなまじで
なんでうちばっか不幸が訪れて
あれからずっと悲しみに覆われて
みんなの希望が俺だけになった気がした
今に見てろ 幸せにしてやるから
待ってろよ俺が笑わせてやるから
かけがえのないピースが欠けた日
ふと漂った残り香に泣けたり
明けない夜はないと知っていても
まだ来ない夜明けが俺の弱さ
Rest in peace お前の好きだった煙草
燻らし見上げる天 まるで永遠
のように横たわる時間 その孤独
けれどなにも変わらない 俺の兄弟
- Lyricist
R.A
- Composer
K.E.M
- Producer
Yoshiaki Matsumoto
Listen to On a snowy night by R.A
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On a snowy night
R.A
2009年12月10日、兄がくも膜下出血により帰らぬ人となる。今もまだ消化できずにいる思いや、それからの家族の変化を書き綴った曲。Beat by K.E.M
Rec,Mix&Mastering:Yoshiaki Matsumoto(ymg studio)
Artist Profile
R.A
北海道の港町で昆布漁を営む家の次男として生まれる。 高校生の頃に先輩達がしていたフリースタイルに影響を受け日本語ラップに傾倒していく。 高校卒業後ラッパーに憧れ上京するが社会の波に飲まれ特になんの活動もすることなく北海道に戻り、北海道内各地を転々とする。 現在は地元にて家業の昆布漁を手伝う傍ら林業と音楽活動に勤しむ。
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