歌詞

其れは遥か伝承の果て

とある詩篇に綴られし

空を廻る静かの海の

追憶の欠片

霞む視界砂塵に煙る

枯れた木々の連なる地で

清き水を分け合う民が

背負う物語

遍く息吹へと数多の石碑へと

等しく降り注ぐ光

罅割れた蹄と軋む脚は紡ぐ

生きる為の軌跡

灼熱に揺らぐ色褪せた都

斜陽の楽園

僅かな泉も幻のように

消え逝くのだろう

時の狭間

落日を遮る輪郭

交わりし月

彼の国の黄昏と共に

♪

惑い嘆く窶れた民へ

風来の旅人は説く

闇に浮かぶ静かの海が

渇き潤すと

孤独憂い揺蕩う影は

御伽噺を待ち侘びる

想い賭した語り部の声

聞き届け給え

朧げな地平に

薄れる残照と

寄る辺なく漂う光

命脈の調べは

母の子守唄は

千の祈りとなる

♪

燦然と輝く

金の月を仰ぐ

民達の願いは一つ

方舟の記録を

渡り鳥の詩を

刻み明日へ向かう

灯火を宿し言葉を繋いだ

眩き託宣

溢れた雫は荒んだ大地と

心満たした

此れは奇跡か

蜃気楼が見せた夢か

恵み湛えし

王国の黎明を告げる

原初の理

♪