Lyric

世界の色が

時々淡く見える

目の前が霞み

周りの色を白色で

溶かすように

最後に会った日のことを

何度も思い出そうとして

記憶を辿っても

顔すら出てこない

頭によぎったあの時に

会いに行くべきだったと

後悔しても遅いのは

言われなくてもわかっている

テールベルトの絵の具が

ポツリと落ちた床は

君がいたときのままで

今でもこの部屋を彩る

溶けて溶けて　涙と共に

溶けて溶けて　記憶の中に

一緒に過ごした日のことを

何度も思い出すけど

記憶の中にあるのは

淡い絵だけだった

大切に想ったあの時に

話しておくべきだったと

後悔しても遅いのは

今だからこそわかっている

マーマレードの空き瓶に

寂しく挿された花は

君がいたときと違い

今では色を失っている

溶けて溶けて　傷跡と共に

溶けて溶けて　心の中に

溶けて溶けて　淡く

溶けて溶けて　もっと

この想いが消えるまで

テールベルトの色が消えるまで

溶けて溶けて