

杉林の奥 光る帯 これはいるぞって彼は言う
車をガードレールに寄せて ここ入るぞって彼は言う
飲めそうな水面を眺めては 妖精なのかお化けなのか
何もないとこを指差して ヤマメがたくさんいるらしい
見えやしない そう決めつけるから見えないのさ
見えた時 そう教えてくれた灰色の尾ひれ
岩の上から光るスプーン これが一番って彼は言う
タックルケースで眠ってた これが一番って投げいれた
景色や空気で満足さ おまけに天気もにこやかで
よそ見しながら巻いていたら ヤマメが竿先くすぐった
釣れやしない そう諦めたから釣れたんだね
釣れた時 そう消えてしまった無欲な心
でも蘇る 忘れてしまっていた 無垢な少年
- 作詞者
近野淳一
- 作曲者
近野淳一

近野 淳一 の“下道冒険記”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード