2021年12月2日深夜1時。
天気は雪です。
作品を作っています。
これまでの事を供養するために、
そしてこれからの事を決意するために、
作品を作っています。
この世に確かなことがあるとすれば、
それは人間誰しもタイムリミットがあって、
時間は不可逆性を持って前にだけ進むという事です。
それに唯一抗う方法は、作品を作る事だと思っています。
このアルバムに時間を閉じ込められたらと思い、
このログをNFTとして残しておきます。
2014年、夢を叶えた。
「認められたい」という承認欲求は満たされたけれど、
それは責任という名のハリボテに姿を変えて、価値を無くした。
スポットライト。
歓声。
もう会えない人たち。
もう歌えない歌。
夢に敗れた。
信じた人に裏切られたし裏切った事もあった。
大好きだった事が大嫌いになったし、
こだわってたモノみんな結局売り払った。
死にたいと思った夜が何度かあった。
それでも愛する人と迎えた朝は素晴らしくて、
長生きしたいと神様にはじめて祈った事もあった。
そして夢から覚めた。
夜が来て、また朝が来る。
今日を繋ぐために日銭を稼いで、
コンビニでタバコと発泡酒を買って、
焦りと共に飲み干した。
必死に探した。なんとか生きる道を。
散らばった可能性のカケラを拾い集めて、
何度も組み合わせ続けた。
描いてた未来とは45度ぐらい違う道に進んだけれど、
きっと俺にあっていたんだろう。
お金を稼いだ。
あの時じゃ考えられないぐらい。
世界が変わった。
皮肉にもウイルスによってテクノロジーは進歩して、
大切なものと、そうじゃないものが浮き彫りになった。
必要以上に世界は繋がる必要はなく、
小さなコロニーが点在すればいいと世界が気付いた。
そして俺に子供が産まれた。
今じゃタバコも吸わないし、
酒も飲まなくなった。
幸せとはなんだろう?
愛とはなんだろう?
それは常に流動的で、
一定の形を成していないものだからこそ、
信じず疑わず、ただ試して確かめるしかないんだと思う。
俺は確かめる。
大切な君とあの子と共に。
- 作詞
岩井郁人
- 作曲
岩井郁人
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- 1
手紙
岩井郁人
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暮らし
岩井郁人
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ボイスメモ20211202_NFT
岩井郁人
- 4
死にたくないな
岩井郁人
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タイムマシンに乗ってあの頃へ
岩井郁人
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星が降る夜に
岩ヰフミト
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まるで雪のように
岩井郁人
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岩井郁人
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岩井郁人
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エンドロール
岩井郁人
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青春の門
岩井郁人
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大河の一滴
岩井郁人
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今を生きる
岩井郁人