歌詞

[verse]

天井が呼吸してる

ゆっくり、ゆっくり、わたしより正確に

壁の影が寄り添ってくる

優しいふりして肩を撫でる

[verse]

指先が勝手に震えて

知らないリズムで机を叩く

ハートの鼓動とずれていく

どっちが本物なのか忘れた

[pre-chorus]

静かにならないで

音が止まると溶ける

名前も輪郭も

全部どこかに落ちる

[chorus]

ひび割れの子守唄

聴こえてる？ ゆっくりと触れてくる

柔らかい声の皮を剥いで

中に潜んだ正体だけ抱きしめて

見てよ　見てよ　見てよ

呼吸のズレまで全部

置いていかないで

わたしが消える前に

[rap]

トン、トン、トン　ノックしてるの誰？

部屋の外じゃない　胸の奥だ

光より先に影が走る

追い越されて、置いてかれて、

足音だけ増えていく

視線のふりした空気が

背中に貼りついてくる

剥がして　剥がして

でも指が震えて掴めない

いいよ　笑うよ　泣くよ

なんでもするよ

ただ、ここにいるって言わせて

声で縫いとめて

[verse]

朝が来たら治ると思ってた

でも光が刺さるたびに

体のどこかが軋んで

新しい傷が息を始める

[pre-chorus]

触れられたら楽になる？

それとももっと歪む？

答えが怖いのに

確かめたくて震える

[chorus]

ひび割れの子守唄

壊れた声が一番あたたかい

何度も縫い合わせて

それでも隙間が埋まらない

見てよ　見てよ　見てよ

わたしの輪郭が薄い

抱きしめなくていい

ただ目を離さないで

[bridge]

消したい夜

消えたい夜

どっちも同じ色をしてる

なのにあなたの声だけ

ちゃんと色がある

[chorus]

ひび割れの子守唄

やさしくなんてなくていい

痛みごと連れてきて

呼吸の端で支えて

見てよ　見てよ　見てよ

最後まで聞いて

わたしがここにいる証拠

音にして残すから

[outro]

カラ…ン

落ちたのは何？

心か　声か　わたしか