歌詞

あかく染まる夜の城

絶望がただ静かに響く

私の手が 砕いた明日

「おまえなんて… 消えてしまえ」

剣を交わし 火花が散る

憎しみだけを糧にして

刃の先が 触れた時に

私を呼ぶ声がした

血に濡れた手に残るのは

ただ一枚の写真

私を見つめ 微笑んでいた

なぜ今まで 忘れていたの？

静かに膝をつくあなた

あかい花が咲くように

戦う理由も 失くしたまま

私は…何をしていたの？

震える手で触れた傷に

残されたわずかな命

全ての力を込めて

祈るように 光を放つ

この身が光に溶けて

消えていくとしても

最後に あなたの願いを

この手で叶えられるなら

夜明けの風に かき消される

あなたの声が 遠くなる

私がいなくても どうか

歩き続けて…

今 あなたに 微笑んで

「生きて」 と願いながら

この世界から そっと

消えてゆく…