Lyric

君が置いていった

上着の袖は伸びていて

寝癖のついた髪も

もう触れないな

湿った匂いの部屋

飲みかけのコーヒー

いつも怒ったふりで

困らせてきた

泣くことも忘れて

一人きりの夜明け

何度でも探すけど

見つからないよ全部

君が置いていった

言葉の波が渦を巻く

頭は空のまま

もう戻らないな

左耳を突き刺す

偽物のしるしを

お互いに着け合って

ごまかしていた

いつまでも忘れない

二人きりの朝を

何度でも探すけど

見つけてどうするの

昔行った街も　匂いも色も

写真の中でも

君は少し無理してた

飽くことなく書き綴る

戻らない季節に僕は

気付かぬふりで気付いてたのに

君が置いていった

言葉の波に溺れてく

何もかも空っぽだ

全部嘘だった

消える何もかも