Lyric

遠く飛んでいった 折りたたんだ言葉

綴られた記憶は 君と色褪せた日常

空白の一行 忘れたはずなのに

霞む横顔は 今も消えなくて

秋風がまた思い出ごとさらっていくようで

僕だけがまだあの夏を閉じ込める

交わした約束だって きっと忘れるだろう

君は言った 夏のせいだと だけど

離した手のひらだって 二度と戻らないと

わかっていたんだよ

二人見た景色翳っていく

通り過ぎていった 風に揺れた声は

波にかき消された 君も彩られた日々も

緋色に染まった いつもの帰り道

付いた足跡が今は一つだけ

虫の音がまた鳴り響く短い季節

僕だけがまだあの夏を繰り返すままで

交わした約束だって きっと忘れるだろう

君は言った 夏のせいだと だけど

話した横顔だって 二度と変わらないよう

笑っていてほら ずっと ねえ？

交わした約束だって きっと忘れるだろう

僕は知った 流す涙の訳を

離した手のひらだって 二度と戻らないと

わかっていたんだよ

淡い茜空追いかける