Lyric

午後二時二十七分を過ぎた頃…突然に目が覚めた

異様なまでにおなかが空いて…

何かを食べようとして、母親を起こした。

いつも僕を怒鳴りつけ いじめる母親は何故か

「はい」と一言いうと、すぐに料理を作ってくれました。

僕が席につくと 一つ二つ三つ四つ五つの皿が

テーブルに並びました。

全ての料理を食べ尽くしたあと僕はこう言いました。

「言いつけはちゃんと守ったよ、全部残さずキレイに食べたよ

ありがとう…」母親はすぐにベッドへと戻って行きました。

僕は独り言で、

「でも、まだ足りないんだ…まだおなかが空くんだ…

どうしよう…そう一つだけ方法があるよ…」

こうすればこれから先はイジメられずにすむよね。

…イヤダ イヤダ イヤダ イヤダ イヤダ イヤダ…

僕の中で、何かが一つ壊れてしまうのを感じました。

寝息をたてている貴女の枕元にナイフを持った僕が

その夜、枕元の明かりが、口のまわりを赤く濡らして

笑っている 一人の子供を照らしていました。