沢山のスクリーンに映し出された
フィルムを見た
泣き疲れてしまったんだね
今日はぼんやりと揺られて居よう
映画のような人生に産まれた
3歳の少女は何度も母の涙を拭った
混沌とした暗い部屋の明かりを憶えている
母の顔も照らしてくれない 太陽を覚えている
映画のような人生を受けた 私は主人公になった
どんなに辛くても 笑っていないと あの子は
「暗くて気味が悪い子だ」と 顔を机に叩きつけられ
見捨てられる 人が離れる
先生は何も教えてくれない
自分で本を読み漁らないと
この世界が理解出来ない
テレビの中だけが真実じゃないと
身体が大人になった頃に知った
沢山のスクリーンに映し出された
フィルムを見た
泣き疲れてしまったんだね
今日はぼんやりと揺られて居よう
心が大人になっていくうちに
世界が鮮明に映った
バラバラになった心を
どんなに拾い集めても
重ね合わせても
元には戻らないや
自分の身体が自分の物に思えないよ
記憶だって全部
カセットテープを脳に詰められてるだけで
誰の記憶なのか どこか懐かしくても
昔見た映画のうろ覚えにしか思えない
沢山の線路をつたって
此処へ辿り着いたんだね
もう何処にも行かなくていいよ
今日は此処でぼんやりしよう
あなたが見てきたものは
何一つも知らないけれど
同じ場所に辿り着いた僕らは
行く先もなく此処で眠りにつく
過ぎ去った記憶を拾い集めて
映画にしても泣けないや
母を照らさなかった太陽は雪を照らして
此処に光があるよと語りかけてくる
視界はぼんやりして 次第に狭くなってくる
指先は悴んでいって 最後に自分の身体を知った
沢山のスクリーンに映し出された
フィルムを見た
泣き疲れてしまったんだね
今日はぼんやりと揺られて居よう
沢山のスクリーンに映し出された
フィルムを見た
泣き疲れてしまったんだね
今日はぼんやりと揺られて居よう
沢山のスクリーンに映し出された
フィルムを見た
- Lyricist
Kutinashi Yuki
- Composer
Kutinashi Yuki
- Recording Engineer
yuita
- Mixing Engineer
yuita
- Mastering Engineer
yuita
Listen to film by Kutinashi Yuki
Streaming / Download
- 1
sleeping beauty
Kutinashi Yuki
- 2
Empty Girl
Kutinashi Yuki
- 3
asagao
Kutinashi Yuki
- 4
Sence of time is ephemeral
Kutinashi Yuki
- ⚫︎
film
Kutinashi Yuki
- 6
itamidome
Kutinashi Yuki
- 7
Morning Glory
Kutinashi Yuki
ー "At 17 I committed suicide"
17歳の私は今、存在していなかったかもしれない。今生きているのかもわからない、あの人がいなければ。ー
口無有紀1st Albumとなる本作は、そのほとんどが10代の頃に書いた歌詞であり、自身の体験に基づいている。命を繋ぎ止めてくれた恩人への想いを綴った「朝顔」をはじめ、一人の少女の幼少期から10代最後の日、そして今に至るまでの人生を生々しく描いた作品。
大人になる前の1番繊細で尖ったこの感性を、いつまでも忘れて欲しくない。そんな彼女の思いが込められている。
Artist Profile
Kutinashi Yuki
口無有紀(Kutinashi Yuki)/ 10-16 Dreamed of being a dancer / 16-18 Became a resident of melancholy / 16-Making songs / 17-Sinking into jazz/19-Artist / "Dark and decadent bewitching world” /
Kutinashi Yukiの他のリリース
ASV MUSIC RECORDS