捲れてしまうね
君が去っていって僕は死んだ
厚いだけの辞書になった
あ~わをんのどこを辿れど
「私達 顔も似てるね」と喜ぶ君はいない
蛍光のペンで君は大事なところに
片っ端から線を引いた
あのコンビニ あの最寄駅
薄黄色に光ってるのさ
ひらりと ひらりと 記憶が捲れる
つまらない本だと呟く
さよならの意味を ふりがな 書き方を
僕は知らなかった
だけどもう戻れない もう戻れない
あの日 あの時を引いて 出して 引いて 出して
もう戻れない もう戻れない
「あ」から始まる君にあげたいものを
「あなた馬鹿だから
幸せの意味が分かってないんだ
私 幸せじゃないんだ」
あ~わをんの中でそれだけ
薄緑色に光ってるのさ
指でなぞる あの頃が
乾いた紙でしかなくなった
指で辿る あの頃が
破れたページの中 穴の空いた文字の中
確かに君がいた 僕の辞書に君はあった
もう二度と戻れない もう二度と戻れない
あの日 あの日を引いて 出して 引いて 出して
もう戻れない もう戻れない
「う」から始まる僕がついたものとは
もう戻れない もう戻れない
もう戻れない もう戻れない
「あ」から始まる君に貰ったものを
- Lyricist
Cyammy Ishikawa
- Composer
Cyammy Ishikawa
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- ⚫︎
jisyo
Cyammy Ishikawa
- 2
mei
Cyammy Ishikawa
「重くのしかかる言葉はまるで辞書のよう、色のない記憶だけが並ぶ本」(辞書)。「恥ずかしい愛称で振り向いてくれるだけでいい、それだけでかなしい」(メイ)。似たような、だけど対照的な色彩を持つ2曲。これこそがこの時代のフォーク。
Artist Profile
Cyammy Ishikawa
シンガーでソングでライターだ
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