歌詞

さかみちあがった

そのやしきには

いつもしずかで

ひとっけがないんだ

おおきなもんは

とざされたまま

にわのけやきが

へいごしにみえる

かざみどり　とんがりやねに　くるくるまわる

かざみどり　なにをみつめる　はるかむこうか

おばけがでるぞ　みなははやしたて

かけてとおれば　なおきになるのさ

おおきなもんが

あるひ　ひらいてた

のぞきみたらば

あれてくちたにわ

つたがからまる

ベンチにすわって

やねをみつめる

ひとりのおばあさん

かざみどり　あかいやねで　くるくるまわる

かざみどり　さびついたおと　きこきこないて

まあるいせなか　そらをみていたか

あいさつもなく　ぼくはたちさった

あるなつのこと

おおきなもんには

うりやのかみが

はられていたのさ

そしてほどなく

おばあさんは　いった

あのかざみどりは

もうなくなっていた

あのかざみどりは

もうなくなっていたのさ