Lyric

物悲しくなるんじゃなく

物悲しいからこそ気づく

公園を横目に過ぎてく

これが秋の正体だよ

乾いた空気が色づく

確かにそうだよなと思う

君は得意げに笑って

分かる人には分かるよ

生産中止のボロカメラで

世界を閉じ込めるんだと気取る

でもその一枚一枚が

本当に世界の全てだった

いつも瞳には映らない

この自分の真の姿

じゃあさ僕はこの地球の

どこにいるんだろう

すると君は笑顔で言った

そんなの簡単なことさ

君からの景色は君だけのもの

だから全てが君なんだよ

ブランコに腰かけてみて

君のことを思い出してた

壊れたカメラをぶら下げて

物悲しい街灯を見た

僕の構えたフレームに

わざとらしく入りこんで

撮ってよなんて言うから

どうにも撮れなかった

いつも瞳には映らない

この世界で生きている僕

それを君はこの地球で

確かに見つめてた

だから僕は撮るべきだった

君の生きていた証を

僕が見た君のその輝きを

閉じ込めるべきだった

物悲しくなるんじゃなく

物悲しいからこそ気づく

僕の涙を流す顔

それを見た人はいない

あの日君を写してれば

物悲しくもないのかな

秋が教えてくれたんだ

君のあの日の気持ち

いつも瞳に映している

この自分の真の姿

でもね君はこの地球の

どこにもいないんだよ