歌詞

人と信じ道を行くのか

足りない心の欠片補うように

振るう刃に映る私は化け者か

引き裂く手引きの影に

生まれ出づる欲情

囁く闇に潜む魔の香

語るにはおぞましい時代の幕が開く

それは喜劇、悲劇の狭間揺れた

惹かれ合えば戻れない一抹の野心

人と信じ道を行くのか

裏切りよ消えないで

繰り返す運命なら

やつれゆく嗚呼

哀れな私に

何者になれないで

彷徨う片割れは

何を見る

何を見る

何を見る

抱き締め離れぬ誓い

刃で交わして

手にとった夢うたかた

共に地獄躍りよ

舞えば肉を切り骨を断つ

ひるがえす剣戟に

燃え滾る怒りまで

奏でるは奴の断末魔

友の声は遠く冥土へ届くまで

これは契り結末の血が滲む

刻まれて背負った重さ知ったとしても

人と信じ道を行くのか

静けさの夜にただ

戻らぬ時を恨む

降り頻る雨優しく包んで

伽藍堂な心だけ

置き去りの徒花

常しえに美しく

咲いていた

裏切りよ消えないで

繰り返す運命なら

やつれゆく嗚呼

哀れな私に

化け物になれないで

霞がかる空に

泣いている

泣いている

泣いている

哭いている

哭いている

哭いている

何故に

哀、深く

寄り添って