歌詞

何一つ変わらない今日を歌って

僕はどこへ向かっているのだろう

あとどれだけ塗り替えれば

君は振り向いてくれるのだろう

殊更さみしくはないけれど

今更なんて願ってない

行き場のない今日だけが

無性に逆撫でてたまらない

伸ばした手が重ならないように

君と僕とでは何かが違って

救えるものなんてないのに

君にはそばにいてほしくて

あの日の君は空を見上げていた

目を指す赤色とか細い声が

今も脳裏を包み込む

口先だけが先走って

心だけが躓いて

つぶやく

「ばいばい」

どれほど綺麗に色を塗った

僕は何色をあてがった

いつの間にか降り出した雨が

全てを白色に戻す

別段苛まれてもいいが

独壇なんて願ってない

首傾げノーを言っている

その顔でイエスを言っている

あいつが嫌いだ

口数が少ない者どうし

わかりあったふりだって気づいても

確かめる術なんてないから

いつだって笑ったふりをする

あの日の君は空を見下ろしたまま

通り抜けた青とか細い声が

それとわからぬまま混ざった

かかとだけ空を蹴って

少しだけ指が触れて

聞こえた

「ばいばい」

どれだけ君がイエスを言おうと

いいんだよノーが言いたくて

流行りの歌なんかより君の声が聞きたいな

なんてありきたり台詞よりも

ただそばにいてほしいだけ

目に染みる白にまぶたを閉ざした

君にはどう見えていましたか

色とりどりの花に埋もれた

あなたには幸せな夢を見てほしい

僕ら忘れていくことも

忘れて空言を

「ばいばい」