まるまる寝静まった
闇がりの初めに
溶けだして輪郭をなくす
羊は大往生
数えられずに止まった残り物の群れが
知りたくない物が
やけに鮮明に映り込んだ
ほんとうなら木の下で
いっそ泥のように死体のように
眠れたのに
夜のなか視えたから
こんなにもよく視えたから
ビビッドに染まっていく
隠れ難い景色だあ
ただものでない姿は
過剰品質の贈り物は
望んでもいなかったじゃんか
霞んで盲 見えなくなってくれ
まるまる太り切った
闇がりの端から
溶け出して顕れ来る
いつかのMasquerade
崩壊しかけていた街灯
死にかけの硝子戸
また小綺麗にひた隠すように
呑み込まれた
滔々と時の下で
いっそひとりでに
遊び行くように踊れたなら
夜のなか視る度に
こんな世界を知る度に
手狭になっていく夢の
つづくほうへと
ただものでない姿は
過剰品質の贈り物は
身体の一部になっちゃった
それで盲 見えなくなってくれ
- 作詞
Mizore
- 作曲
Mizore
Mizore の“夜目”を
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