ため息一つ、幸せが逃げる。
ため息二つ、人が争う。
ため息三つ、神様が呆れる。
四つのため息で世界が滅びる。
ため息をつく人がいて、ため息をつく神様がいて
そうしてできる吹きだまり。重くて辛くて動かない。
世界の片隅に溜まるため息。そのうち世界の底が抜け。
抜けた穴から轟々と、世界が大きなため息をつく。
ため息一つ、不安が溜まる
ため息二つ、不満が満ちる
ため息三つ、不和が広がる。
四つのため息で、世界が滅びる。
脆弱な世界。脆い世界。ため息なんかで容易に滅びる。
そんなことないって叫んでみても、君の口から溜息が漏れる。
その音を聞きたくなくて、みんな目を閉じ耳塞ぎ。
社会が閉じて、閉塞していく。
閉じた社会に行き場をなくしたため息が満ち、
出たい出たいと出口を求めて、そのうち世界を張り割いて。
パチンと割れるため息ワールド。
はじける音だけ拍手のようで。
何を祝うかため息ワールド。
はじける音だけ花火のようで。
ため息一つ、君を思って。
ため息二つ、お互い慕って。
ため息三つ、子供と一緒に。
四つのため息で、家族も分かれて。
みんなのため息で膨らました世界。
風船みたいに膨らんでるのに。
なかに詰まった思い悩みで。
どこまでどこまで沈んでいく。
ぶくぶく沈む、ため息ワールド。
慌ててみんなで吹くけれど。
吹き上がらない、ため息ワールド。
下へ下へとどこまでも。
ため息ひとつ、ごめんねという。
ため息二つ、悪かったという。
ため息三つ、もうやめようよ。
ため息四つで、みんな懲りごり。
ため息ついてため息ワールド(ため息ついてため息ワールド)
世界の底で眠りについて(世界の底で君を待ってる)
ため息吸ってため息ワールド(誰のために生きる君のためにできる)
沈んだ誰かに酸素を届けに(沈んだ君に愛を花を今届に)
ため息一つ、君に会いに行こう
ため息一つ、花を片手に
最後に一つ、そんなもんなんだと
世界の片隅で誰かがため息をつけば
そのたびに崩れ壊れ生まれるため息ワールド
- Lyricist
gone
- Composer
gone
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A world of sighs
Kaori
自作小説「溜息ワールドと床屋さん」内の歌詞部分をボカロ四重唱歌唱させたものです。
Artist Profile
Kaori
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