かふちゃんのだいぼうけんのジャケット写真

歌詞

海賊船モラトリアム号

可不

取り柄がないことが取り柄だった僕の海賊船

白旗揚げたマスト苔の絨毯錆びた操縦桿

真昼に黙り込んだテトラポッド照らす灯台の

光に晒されたハウスダスト咳で払った

この前の土曜日の一秒の長さを思い出した

休日の退屈が頭をぶち抜いてく

灯りのない海を突き進んだ小さな客船

穂波の立つセピア色の大地にたどり着いた

灯りのない海が全てだった僕の海賊船

盗んだ絹のマント翻した午後の三時間

会いたかった魔法の香と

エスプレッソ時は止まった

泣いて凪いで微熱の胸底

待ってたんだ最愛の莢

持ち寄った渇望が慚愧に濡れて

放課後目に焼き付いたら

飴細工の街道を駆け抜けろ

息を止めて

定めがないことが定めだったただの幽霊船

飾りがないことが飾りなんだ僕の海賊船

汀に暮らすデッドテレスコープ地図に従って

飾り付けることが意味を為した赤い遊覧船

打ち上げられた回想取捨の海岸さらば優越感

怯えきった老いた虚像は

いくつもの声に傚った

脳の蠕動三月の虫食い

ハイになって「独りは嫌だ」と

我に帰って弾劾の空論

マットレスと語り明かしたら

ゼロかイチだった思考回路をpsy起動しよう

会いたかった魔性の火と

エスプレッソ時は戻った

泣いて凪いで泣いて焼き切れて

腐っちまった最後の今日

過ぎ去った悔恨君の言葉が

放課後目に焼き付いたら

飴細工の海底に落ちるよ

息を止めて

定めのない明日を航海いだ伝説の幽霊船

取り柄がないことが取り柄だった僕の海賊船

相変わらず今日も苔の絨毯錆びた操縦桿

  • 作詞

    すぴぃちゃん

  • 作曲

    すぴぃちゃん

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