歌詞

「ねぇ、どこにいるの？」

風鈴が嗤う

お布団はもう

褪せて…

明日には晴れるって

独り言をなぞった

頑張れない瞼の雨傘と

ずぶ濡れになった瞳

「どこにいるの？」

風花が舞う

もう終わりにしよう

全部

ぜんぶ…

嬉しかったこと

悲しかったこと

忘れちゃったこと

忘れたいのに 残ってること

泣いてばっかりだね

こんなわたしでも

これがわたしなの

ほっといてよ

でもどこにも行かないで

独りにしないで

空っぽで窮屈そうな

三畳に眠るお布団は

死んだように横たわる

「わたし」そのものみたいだ

大脳が渇くみたいに

心臓が歪むみたいに

永久が詰まるみたいに

「わたし」が溶けるみたいだ

花火の円舞曲みたいに

光と音が揺らいで

この世界の終わりみたいに

朝日が昇るから、ばいばい

霞めた思い出みたいに

瞑った約束みたいに

ひと雫の愛みたいに

朝日が昇るから、ばいばい

ばいばい。

「もう疲れちゃったよ

寝るね」