Lyric

君がここにいることが

当たり前になっていて

たまに忘れそうになるんだ

一人だった時のこと

終わりが尻尾を振って

僕を呼び続けても

前を向かなければいいんだ

二人の時間を止めて

君が僕の中で大きくなるたびに

僕は弱くなるんだ

「ごめんね

さよなら　ありがとう」と

言う君に僕は

ひたすら　うなずくだけの

人形になった

周りの酸素が消えて呼吸が止まった

聞こえるのは　君を連れていく

車輪の音

君がここにいることが

当たり前になっていたせいで

ふと思い出して怖くなるんだ

だってさ

見つめたって　触れてたって

君の心が分からないよ

話しかけてみても　上の空

手を繋いでも　遠くにいる

笑いかけても　髪を撫でても

抱きしめても

何度好きだよって言っても

ここにいる君は抜け殻なんだね

「ごめんね

さよなら　ありがとう」と

言う君が最後に

映した僕達の為のエンドロール

二人の名前が並び　幕が下りた

君の閉じた瞳から涙は流れない

君がここにいなくなって

当たり前が無くなって

忘れられそうにないんだ

二人だった時のこと

終わりが僕に囁いた

一歩前へ進めと

それでもここから動けないんだ

ごめんね

「さよなら　ありがとう」と

言えないままで

代わりにこんな歌を

口ずさんでいるんだ

ぽたりと落ちていく椿に君を思った

僕みたいな雨空が溶かしていく涙

聞こえるのは

君を連れていく車輪の音