

思い切って放った槍が
君に刺さる夢を見たのさ
脳天から爪先まで
痺れたとこで目が覚めたんだ
君は今どこにいるの
どこで僕を感じてるの
できれば今日は会いたくないや
ヒヨったとこで目が合ったのさ
熱い視線向けられて
もはや腹を決めるしかないね
手を伸ばしたらそこにいるんだもん
毛むくじゃらの女の子
あいつとは長い付き合いだわ
切っても切れぬ間柄
相思相愛とは言わないが
それ以上に求め合っちゃって
今こそ手を取り合って
思いこそ一つにして
夢みたい いつ以来?
火蓋落ちたら記憶がないの
限られた時間の中で
そんなに見つめてこないで
君に情はかけたくないのよ
美味しそうな男の子
幾千万年という時間の流れに逆らって
”今”という光の粒が
指先に触れた地面の裂け目から
猛然と躍り出て闇を切り開く
窓
そこに映り込む景色に
臆面もなく自我を振り捨てて
触れればズキズキと響き
頭髪がザワザワと逆立ち
掻き捨られた誘惑に恥が散らばってそのまんま
風と光はご満悦
ニンマリと笑って翻って去る
残響
発光
高まる動悸と
山の頂を飛び立つ雲の誕生に酔いしれて
いつしか身体中で
同じ色の炎が伝播していることに気が付く
マントルのその奥で
ずっと固まって待っていたひとかけらの石が
自分の中にあるものと
そっくりだということをその時初めて知る
幾千万年ぶりに手のひらの上に掬い上げられた
愛の化石
どうやらこれは
ひとりだけの発見じゃあないみたいだ
その事を知った探検家は
星と大地に答え合わせをして
このまま家に帰ろうか
それとも空の下で眠ってしまおうか
いかがわしい脈拍に踊らされ
虚な足取りで
知らない国の踊りを踊り続けていた
- 作詞者
関 雅文
- 作曲者
padge

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