砂の時計のジャケット写真

歌詞

陽炎

貝と蜃気楼

砂に沈んだ君は溶けゆく

ゆれる陽炎透かして見ていた

すくえないでしょう?

赤い果実を割った

不定の感情が

茹だる茹だる夜を繰り返している

ああ飛ばない鴉が鳴いた

「切り取れ!」

零れ落ちる砂と折々

もっと鮮明な言葉で掴まえたい

ああ僕はこのままじゃ透明だ

もっと鋭く風切り取れ!

逃げてゆく海のきらめきを

君も見せかけだって分かってたんだろう

もう戻れはしないんだって

赤く熟れた夕暮れの色を

君が潰した果実の匂いが

濁して離れない

君を捉えていった

甘い匂いが

回る回る僕の中にいる

ああ地を這う神は言った

「切り取れ!」

そうだよ 君が見ていた世界は

きっとこんなにも美しくってさ

溶ける陽と砂の間

何もかもが君を指して往く

零れ落ちる砂と折々

もっと鮮明な言葉で掴まえたい

ああ僕はこのままじゃ透明だ

もっと鋭く風切り取れ!

逃げてゆく海のきらめきを

僕は見せかけだって分かっていたんだよ

もう戻れはしないんだって

  • 作詞

    小宵

  • 作曲

    貝と蜃気楼

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アーティスト情報

  • 貝と蜃気楼

    耳を劈く轟音に物語性の高いリリックを乗せて鳴らすオルタナティヴ・ヘヴィ・ロックバンド。そのサウンドはスラッジコア、ブラックメタル、ハードコアパンク、シューゲイザー、USインディーなど様々な音が渾然一体となった唯一無二のものだ。メンバーは、小宵(Vo)、KYOTOU O-EⒶST SHIBUYⒶ(Gt)、ヨシキ(Gt)、MiNT(Ba)、634(Drs)の5人組。その内、小宵とKYOTOU O-EⒶST SHIBUYⒶの2名がVtuberという異色の構成だ。2022年4月に1st EP『人魚の骨』、同年10月に1st Album『七日目の街』をリリースし、また2022年5月にはおやすみホログラム主催のライブ「打奏驚蛇」に出演、同年12月にはレコ発ライブ「七日目のパレード」を主催するなど、ステージパフォーマンスにも力を入れており、破壊的な演奏が評価されている。最近ではASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文がホストのpodcast AVMTのVOL.36にて1st Album 所収「安息日」が週のプレイリストに選曲されるなど、その存在感はあらゆる音楽シーンにおいて日々いや増しつつあり、今後も決して目が離せない。

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