

誰もが柔くなって
変わる町の隅っこで
ただ抜け殻
薬がまた増えた
春めいたそのたびに
五感が鈍くなって
また白旗
今日も逃げた
教室が怖くて
朝日が怖くて
ただそれだけでこんなにおかしくなれる
死にたいんじゃないのに
死にたいと言わしめた
枕元がやけに冷たい朝でした
身体が硬くなって
制服を履けなくって
ただなまくら
明日もどうせ、だろ
まともを押し付けあって
爪弾きになった僕は
まだ洞穴
煩いくらい静か
始業の八時半
撫で下ろした胸が
昼にはまたざわめきだす
壊れたいんじゃないのに
壊れてんじゃないのに
ただ悲しくて それだけで今日が終わる
何か始めないとさ
そんなこと知ってるよ
部屋が凪いでやけに静かな朝でした
まだ行かなくていいかな
「別にいいよ」を前提に問いかけても
このまま このまま 大人になっちゃえば
どんな未来が
許されやしないよな
笑えもしないよな
でも今日だって 生きていい理由を探す
まともじゃなくても
健康じゃなくても
別にいいって 先生 教えてくれよ
有耶無耶にしたいのに 頭が冴えていく
通りを往く車輪の唄が耳障りで
春の風がやけに虚しい朝でした
- 作詞者
西森シンタロヲ
- 作曲者
西森シンタロヲ

yomosugara の“ルボックスソラナックス”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- ⚫︎
ルボックスソラナックス
yomosugara
yomosugaraの配信シングル。不登校児をテーマにした本作では、Vo. & Gt.西森の実体験をベースに、学校に行けない子どもたちの思いを綴っています。さまざまな理由で学校に行けない人、周囲と馴染めない人、辛い過去を抱えながらも生きている人……。そんな人たちに届いてほしいと願って書いた楽曲です。
また、今作からレコーディング環境を一新し、音源としてのクオリティも向上しました。これまでのyomosugaraからさらなる進化を遂げた一曲となっています。是非聞いていただけたら。
アーティスト情報
yomosugara
「僕はニンゲンになりたかった」としてソロ活動していた西森シンタロヲが、2022年7月に正規メンバーを迎え入れて結成。 社会や人間への不信感、失意、諦観と、それを乗り越えて生きる人々の希望を、鋭利なサウンドに乗せて描く。 明けそうもない夜から、それでも明日を見ている人々へ。ひとさじの希望を歌い続けるオルタナティブロックバンド。
yomosugaraの他のリリース