

みずたまりに映るたび お前を思い出す
この欠けた耳のぶんだけ 風がよく通るんだ
同じ路地で生まれ育った 負けずぎらいがふたり
魚一匹 ひなたの場所 何でも取り合った
「お前にだけは負けねえよ」 それが挨拶がわり
肩を並べて笑うくせに 隣は譲らなかった
あの夜 何でもめたのか 思い出せないくせに
きばをむいた雨の音だけ 忘れられずにいる
左の耳の ふるきずが
雨の降る前に うずくんだ
「二度とツラ見せんな」って別れた
あの日のお前の声がする
きれいなままで生きてたら
とっくに忘れてた名前を
この傷が 呼びやがるんだ
何年経っても 消えねえまま
けんかっぱやい若いやつを しかる歳になった
「傷が残るぞ」と言いかけて 口をつぐんだ夕暮れ
風のうわさで聞いたんだ 隣街のボス猫は
しっぽの先が曲がってると 誰かが笑ってた
それは俺がつけた傷だ あの夜 無我夢中で
──なあ お前も雨の前に 俺を思い出すのか
左の耳の ふるきずが
今夜はやけに うずくんだ
憎みきれずに いたんだよ
本当はずっと いたんだよ
けんかの朝の へいの上
だまって置かれてた あの魚
「どういう意味だよ」って ひとこと
きいてみたかった ずっと
夕暮れの土手で すれ違った猫が 足を止めた
曲がったしっぽ しらがまじりのひげ
「……その耳」
「……そのしっぽ」
それだけで 十分だった
どちらからともなく 笑いだしてた
おんなじ夜の傷を 抱えたまま
おんなじ雨の日に うずかせながら
お互い 生きてやがった
左の耳の ふるきずは
痛みの跡じゃ なかったんだ
「二度とツラ見せんな」の裏側で
ずっとお前を 覚えてた
きれいなままで生きてたら
きっと素通りしてた景色を
この傷が 守ってたんだ
何年経っても 消えないように
なあ 気づいちまったよ
傷って 痛みの跡じゃない
お前がここにいた あかしだ
──だから もう治らなくていい
欠けた耳に 風が通る
お前とけんかした風が 今日も通る
- 作詞者
ジュルノ
- 作曲者
ジュルノ
- プロデューサー
ジュルノ
- その他の楽器
ジュルノ

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ふるきず
ジュルノ
アーティスト情報
ジュルノ
ジュルノ(Jurno)は、AIを活用して楽曲制作を行う次世代アーティスト。 ロック・バラード・ポップス・アニメソングを中心に、心を癒すメロディと歌詞を届けることを大切に活動しています。 作詞・作曲からボーカル表現まで、AIと共に生み出す独自の音楽は、どこか懐かしく、そして新しい。 日本全国、そして世界中のリスナーに寄り添い、特に台湾での発信にも力を入れています。
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