Fude wo totte Front Cover

Lyric

Fude wo totte

Hikicomoteikoku

筆を執った、答案用紙の空欄

肘をついて突っ伏して匙を投げて

みんなあんなに当たり前ができて

僕はなんでこんなことも難しくて

仕方ないのでしょうか

隣人の幸せを願いなさい

人間である所以がそこにあると知りなさい

与えられるよりもさらに与えて

血よりも涙を、汗を流し

日々を焦がし生きる意味を問いなさい

生まれてこなければよかった

生きてるだけで気を遣った

僕だけの言語を作った

学もなく脚本を書いた

自分との対話のためだけ

誰にも分からない言語で

黙ったように見えてたのは

声無き声を聞かなかったから

僕はずっと一人ぼっち迷っている

才もないまま夢を持ってしまうから

抱えた膝を離せなくて

うなだれた陽だまりに咲く花言葉

それはあの日の忘れ形見でした

例えば、僕でもできそうなことだけ

求めて、居場所を一つ見つけたとしても

同じような人を見てイラつくこともあるから

自分と重なって距離を測りたくもなるよな

なりたくって

なったわけじゃないさ

今の姿に

でもこうするしかなかったんだ

精一杯やったんだ

それはほんとなんだ

誰も分からないだろうけど

僕だけがわかればいい

だなんて思えないよこれ以上

優しさがいつも苦しくて

暗闇が今は優しくて

すべてがどうでもよくなって

積み上げた脚本のシェルター

いつしかこの壁を破って

誰かに抱きしめて欲しくて

いてもいなくても同じだとしても

あなたに愛されたくて

物語は白盤

句読点が息をついた

スッと頬を伝った

こぼれていたいつのまにか

原稿用紙からはみ出して

逃げ出したのは

涙も拭かないままで

飛び出したあの日の僕だ

それからずっと

それからずっと

僕はずっとただ僕を記している

才もないまま夢を持ってしまうから

抱えた膝を離せなくて

うなだれた陽だまりに咲く花言葉

それはあの日の忘れ形見でした

  • Lyricist

    Satoru Taguchi

  • Composer

    Satoru Taguchi

Fude wo totte Front Cover

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    Fude wo totte

    Hikicomoteikoku

Artist Profile

  • Hikicomoteikoku

    緋鬼籠帝國(ひきこもていこく)は、株式会社AMATERASUの代表「緋鬼籠六花」が築いた新しい國。ひきこもることが「悪」とされる世の中に疑問を感じた我々が、「ここでいい。ここがいい。」を合言葉に、ひきこもりがひきこもったまま輝ける世界を目指します。 この緋鬼籠帝國に関わる人は全員がひきこもり経験者です。ひきこもり当事者だった六花プロデューサーが、自分自身の経験した焦りや世の中への疑問を昇華し、同じような経験や境遇を持った方に寄り添えるアーティストとして活動します。

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