

昼間の熱がまだ残っている
冷めないアスファルト
寝転ぶ
頬を擦り寄せる
私が君の思い通りにならないから君は怒っている
街が壊れる
夏を翻す
街が壊れる
体温が引いていく
今までずっと思い通りだったってことだね
ぼたん雪が降るみたいに街が壊れていく
崩れていく
学校のチャイムと同じリズムで
破片へと変わる
バラバラの視界
真夏に降る雪を見ている
私が寂しいと思う気持ちは間違いかも
既存の感情以外ないことになるのかな
照り返す熱
身体が溶ける
- 作詞者
桃蟹
- 作曲者
桃蟹

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アーティスト情報
桃蟹
岐阜県出身、現在は東京を中心に活動するシンガーソングライター。活動当初はアコギで曲を作っていたが、2023年よりDTMでの制作を開始し、現在は作詞・作曲・トラックメイクを全て自身で手がけている。アンビエント、エレクトロニカ、ポストダブステップを横断する独創性の高いサウンドと、フォークや童謡にも通じるメロディー、丁寧にコントロールされたイノセントな歌声で紡がれるアヴァンポップは、幻想的であると同時に人肌の温もりを感じさせるもの。そこで歌われる言葉は悲しみや痛みといった内省的な感情と、願いや祈りのような切実な感覚を併せ持ち、繊細な心象風景を高い解像度で描いていく。2025年1月にFRIENDSHIP.からデジタルシングル「bloom」をリリース、全編フルアニメーションによるミュージックビデオ(監督・保谷聖耀)を公開して、2月にファースト・アルバム『Into my downpour』を発表。ライブでは弾き語りとラップトップを融合したパフォーマンスを行い、観る者の心を揺さぶる。