

テンプレートに沿って
線路に沿って
切り取り線に沿って
顔の輪郭
縁取り
指でなぞる
なんだかおかしい
いつものおまじないが効かないみたい
怖い
行数を埋めるためだけに書く文字
無駄な感想文が私を変えていった
安心が欲しい
いつだって
まだ知らないから
完璧でなくてもいいよ
人には言える
今辛ければ大丈夫みたいな気持ちで
やり過ごすのはやめよう
後で虚しくなる
イヤホンで聴くから価値のある音楽
イルミネーション溶け出し青色におぼれる
自然にない色は平和を教えてくれる
マフラーで隠れている
I love youを呟いた
人生を救ってくれたあの子にも今はもう二度と会いたくない
会いたくなるまで
少しはみ出している
服の袖口
少しはみ出してみる
誰も気付かない
好きなものは好きと自由に言いたい
愛は重くてなんぼ
花束抱え走る
- 作詞者
桃蟹
- 作曲者
桃蟹

桃蟹 の“michi”を
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ストリーミング / ダウンロード
アーティスト情報
桃蟹
岐阜県出身、現在は東京を中心に活動するシンガーソングライター。活動当初はアコギで曲を作っていたが、2023年よりDTMでの制作を開始し、現在は作詞・作曲・トラックメイクを全て自身で手がけている。アンビエント、エレクトロニカ、ポストダブステップを横断する独創性の高いサウンドと、フォークや童謡にも通じるメロディー、丁寧にコントロールされたイノセントな歌声で紡がれるアヴァンポップは、幻想的であると同時に人肌の温もりを感じさせるもの。そこで歌われる言葉は悲しみや痛みといった内省的な感情と、願いや祈りのような切実な感覚を併せ持ち、繊細な心象風景を高い解像度で描いていく。2025年1月にFRIENDSHIP.からデジタルシングル「bloom」をリリース、全編フルアニメーションによるミュージックビデオ(監督・保谷聖耀)を公開して、2月にファースト・アルバム『Into my downpour』を発表。ライブでは弾き語りとラップトップを融合したパフォーマンスを行い、観る者の心を揺さぶる。