

午後の光に
君がいた気がした
駅から少し離れた店の窓に
薄いカーテンが揺れていた
氷の溶けたグラスの音だけが
空いた席に小さく残っていた
誰かの笑い声が近くでして
振り向くほどでもないのに振り向いた
似ていたわけじゃない
ただその一瞬だけ
あの頃の空気が戻ってきた
忘れていたはずのことほど
静かな場所で息をする
名前を呼ぶより先に
胸の奥が気づいてしまう
午後の光に、君がいた
もう会えない人じゃなく
あの頃の僕を連れてくるように
窓辺の白さが少し滲んだ
戻りたいわけじゃない
でも消したいわけでもない
ただ大切だった時間だけが
まだ僕の中で座っている
歩道に落ちた木の影が
風もないのに少し動いた
読みかけの本を閉じる音で
急に今日へ戻された気がした
隣の席に置かれた紙袋から
焼きたてのパンの匂いがした
そんな何でもない午後の端で
君といた季節だけ
まだ色を失くさずにいた
思い出すことは
弱さじゃないと知った
過ぎた日を抱えたまま
人は少しずつ変わっていく
午後の光に、君がいた
声も姿もないまま
それでも確かにここにあったものを
僕は静かに見つめていた
悲しいだけじゃない
きれいなだけでもない
終わったあとで残るぬくもりが
今の僕を少し照らしている
午後の光に
君がいた気がした
忘れたんじゃなく
やわらかく遠くなっただけ
- 作詞者
GREYLINE
- 作曲者
GREYLINE
- プロデューサー
GREYLINE
- ボーカル
GREYLINE

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午後の光に、君がいた
GREYLINE
アーティスト情報
GREYLINE
GRΛYLINEは、3人組の男性バンド。 顔や個人像を前面に出さず、音楽と“状態”だけを提示するプロジェクトとして活動している。 作品ごとに声の距離や温度が変わるのが特徴で、 それはキャラクターの変化ではなく、 感情やフェーズによって声の位置が変わるという考え方に基づいている。 内省的な夜を描いた『言えなかったままで』、 日常を肯定する『Clear Days』、 そして身体が先に動く『MOVE FIRST』。 GRΛYLINEは、 考え、立ち止まり、動き出す?? そのすべてを同じ時間軸の中で鳴らし続けている。 姿はシルエットのまま、 音だけが前に進む。
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