離してはいけないのジャケット写真

歌詞

さかさまの世界

岩下啓亮 Sardine

ねじれた線路をたどって

まっさかさま螺旋へと向かう

しゃがみこんだその刹那

勝ち誇った男が

反対のホームに立っていた

それは

もう一人の俺だった

見たこともない俺だった

自信たっぷりに笑ってた

さかさまの世界に、ようこそ

とうとう地面がひっくり返った

膨らみすぎた風船はじけた

墜落する丸太の船

這いずり回る宇宙船

俺は

ジョーカーみたいに狼狽えるばかり

Ah

もう一人の俺がいう

突き抜けてこい、ここまで

自信たっぷりの口調で

さかさまの世界へ誘った

ねじれた線路はやがて

奈落の底へと続く

目の前の黒い影

蝙蝠よろしく男が

天井からぶら下がっていた

He said

きみが怖気ずいてるのは

コップの中の嵐さ

さあ、のるかそるか、やってみるか

さかさまの世界へ

まっしぐら

まっしぐら

  • 作詞

    岩下啓亮 Sardine

  • 作曲

    岩下啓亮 Sardine

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『離してはいけない』は1996年9月1日に発表した、岩下啓亮の唯一の自主制作盤(CD)である。4月から制作をはじめ、約3ヶ月かかって完成した。作詞・作曲・編曲・演奏・歌・録音・編集・表紙イラストすべては岩下自身による。パートナーが録音の最中に適宜アドヴァイスしてくれたので「道案内」とクレジットを記した。当時はパソコン等を持っていなかったので、マスタリングと印刷は代々木のコジマ録音に頼んだ。500枚・ダンボール5箱を発注した。2000円の価格をつけたが、純粋に「売れた」のはせいぜい200枚程度。あとは方々に配りまくった(まだ押入れに100枚ほど残っている)。
以下、『ミュージックマガジン1997年1月号』の「自主制作盤」に掲載された(266~267ページ)、行川和彦氏の寸評を引用します。
<『離してはいけない』は、ピアノの弾き語り主体の7曲入りCD。エルトン・ジョン、トッド・ラングレン、ピート・タウンゼンドらの静かな曲に通じるなめらかな流れ、にじみ出るポップセンス、切なくなる歌声と旋律など、心に残るものがある。>

アーティスト情報

  • 岩下啓亮 Sardine

    鰯こと岩下啓亮 Sardineです。1985年から2002年までの18年間で、ひとり多重録音した楽曲を約150曲発掘しました。これらを厳選し、2024年に順次リリースしました。 1. 親しみやすい歌を集めたアンソロジー『Catchy 22』を2月24日に配信。 2. ビタースイートなアンソロジー第二集『鰯の告白』を3月23日に配信。 3. 社会派の作品集『21世紀のプロテストソング』を4月27日に配信。 4. ピアノの弾き語りによる『50 / 50』を5月24日に配信。 5. 青春のエレポップ『Everything / Nothing』を6月23日に配信。 6. 抒情歌集『離してはいけない』を7月15日に配信。 7. 問題作を集めた拾遺集『Cut 'N' Paste』を8月10日に配信。 ロマンチックと薄情と情熱の混淆、とりとめもない不安と届かぬものへの憧憬を描いた、オールディーズだけどもエヴァーグリーン。鰯の歌どもを、ぜひお聞きください。

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