

陽炎ゆれる バス停で
君が差し出す 青い瓶
栓を押したら 夏が鳴る
泡まで空へ 駆けてゆく
こぼれたしずく 笑う君
触れた指先 熱を帯び
八月よりも 眩しくて
胸のあたりが 騒いでた
からん ころんと ビー玉が
瓶のくびもと 跳ねるたび
青いガラスに 透ける君
近く 甘く 染まってく
しゅわり弾ける恋の音
舌の先まで 夏になる
君の笑いを 飲み込めば
胸の奥まで 甘くなる
青い瓶越し 空は青
重なる影まで 揺れていた
終わらないって 思うほど
真夏の恋は 泡になる
夕立あとの 帰り道
軒下ふたり ぬるい風
わざと鳴らした ビー玉に
まだ笑えたね あの頃は
口づけさえも 喧嘩さえ
炭酸みたいに 強すぎて
痛いくらいが 恋だって
ふたり無邪気に 信じてた
いつから泡は 消えてって
返事の間だけ 伸びてって
ぬるいラムネを 残すように
言えない言葉も 残ってた
「じゃあね」がやけに 軽すぎて
蝉の声だけ 遠ざかる
ベンチに置いた 青い瓶
水滴さえも もう乾く
かすかに揺れる ビー玉へ
夕陽が細く 差し込んだ
しゅわり弾けた恋の音
今はもう どこにもない
青いガラスに 映る空
ひとりぶんだけ 茜色
しゅわり弾ける恋の音
確かにここで 鳴っていた
甘さも痛みも 飲み干して
あの日の君まで 抱きしめる
青い瓶越し 夏が暮れ
長い夕影 揺れている
終わる季節を 追わないで
わたしは恋を 見送った
空(から)のラムネを 陽にかざす
ひと夏ぶんの 光が揺れる
からん――
ビー玉ひとつ 夕陽を閉じ込めた
- 作詞者
桜坂うた
- 作曲者
桜坂うた
- プロデューサー
桜坂うた
- ミキシングエンジニア
桜坂うた
- マスタリングエンジニア
桜坂うた
- グラフィックデザイン
桜坂うた
- ギター
桜坂うた
- ボーカル
桜坂うた

桜坂うた の“しゅわり恋音色”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- 1
拍の裏で、私になる。
桜坂うた
- 2
しとしとガール
桜坂うた
- 3
元気のはんぶんこ
桜坂うた
- 4
ネムレナイノウナイ
桜坂うた
- 5
ふたつの目覚まし
桜坂うた
- 6
Love is Typing…
桜坂うた
- 7
返却期限のない春。
桜坂うた
- 8
限界線上
桜坂うた
- ⚫︎
しゅわり恋音色
桜坂うた
- 10
三歩ぶんのジェラシー
桜坂うた
- 11
生意気シンデレラ
桜坂うた
- 12
にらめっこ
桜坂うた
- 13
Beyond the Forecast
桜坂うた
言えなかった気持ちも、忘れたくない景色も、歌になって咲きはじめる。
桜坂うたの1stアルバム『初桜』。
恋に揺れる心、何気ない日々の温もり、過ぎゆく季節に置いてきた想い。そして、迷いながらも明日へ踏み出す小さな勇気を、物語のような歌詞と色彩豊かなメロディで綴った一枚。
弾むリズムに心がほどける瞬間から、ひとりの夜にそっと寄り添う余韻まで。一曲ごとに異なる表情で、日常の中にある、うまく言葉にできない気持ちをすくい上げる。
初めて咲く桜のように、ここから始まる歌が、あなたの毎日にそっと色を添えますように。
アーティスト情報
桜坂うた
桜坂うた(Sakurazaka Uta)は、透明感のある歌声に、ほんの少しのハスキーさを宿したバーチャルシンガー。 恋する気持ちの裏側にある強がり、言えなかった本音、何気ない日常に隠れた小さな幸せ。 そんな誰もが一度は感じたことのある感情を、等身大の言葉と耳に残るメロディに乗せて歌う。 キャッチーなJ-POPを軸に、疾走感あふれるロックから切なく繊細なバラードまで、ジャンルにとらわれず多彩な楽曲を展開。 あなたの心に、まだ名前のない気持ちがあるなら。 その気持ちに寄り添う一曲が、ここにあります。
桜坂うたの他のリリース

