

八月の朝、鐘が鳴る。
同じ空の下、ガザの子が泣いている。
瓦礫の中のパンと、焼け跡の学び舎。
時代も場所も違うのに、なぜ似ているのか。
誰も怒らず、誰も叫ばない。
静けさが平和の証しとされる。
でも、黙ることは無罪ではない。
沈黙は、記憶を壊す力を持つ。
── もう一度、誰かが死ねば思い出すのか?
この国は、何を忘れた?
語ることが、重荷になったのか。
君が見ているこの空は、
あの日の空と、つながっている。
「核を持て」と叫ぶ議員の口から、
ヒロシマの名は一度も出なかった。
語ることは「古い」と言われる時代に、
どこまで声を残せるのだろう。
資料館の列で、誰かが笑っていた。
その笑顔を責める気はない。
ただ、その笑顔がいつか、
また誰かの絶望になるかもしれない。
── 沈黙している君が、次の引き金になる。
この国は、何を選ぶのか。
平和を、飾りにするのか。
戦争を知らない誰かが、
また、語りはじめている。
証言者の声は、風に溶けてゆく。
声を聴こうとする心が、先に消えてゆく。
誰もが忙しいからこそ、
見なくていいものは、すぐに見なくなる。
それでも、生きている人がいる。
焼けた手のひらを今も隠す人が。
あの日からずっと目を閉じられず、
ただ毎年、この朝を待っている。
── ヒロシマは終わった? それは誰が決めた?
この国は、何を語るのか。
この日を、ただ過ごすのか。
「二度と」は、言葉ではなく、
行動でしか示せない。
この国は、記憶を手放して生き延びることを選んだ。
……けれど、私たちはまだ語ることをやめていない。
- 作詞者
ASHIBI2025
- 作曲者
ASHIBI2025
- プロデューサー
ASHIBI2025
- その他の楽器
ASHIBI2025

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八月六日の沈黙
ASHIBI2025
『八月六日の沈黙 — THE DAY JAPAN LOST ITS MEMORY —』
忘れたふりは、記憶の終わり。
語らないことは、未来への沈黙。
ヒロシマを知る人が減っていくこの時代、
語ることは、責めることではなく、
守るための行為になってゆく。
この歌は、
「語る」ことをやめなかった人たちの声。
沈黙に抗う、
記憶の光。
アーティスト情報
ASHIBI2025
ashibi2025 は、AIと人間が共に「祈り」を奏でるために生まれた音楽プロジェクト。 絵本作家であり詩人でもある Chacha が、AI作曲モデル Suno と対話しながら、 心の奥に眠る情景や想いを言葉と音に変えていく——そんな“共奏の記録”です。 きっかけは、大学時代の音楽サークルの同窓会。 久しぶりに仲間のために詩を書き、AIと共にメロディを探したことから始まりました。 数多く提出した自作の作詞すべてにメロディをつけたいという想いから、自分でAIと一緒に作ってみよう。 そうして生まれた最初の曲が、驚くほど人の心に響いたのです。 以降、詩・旋律・映像・物語を統合する独自のメソッド 「Chacha × ashibi2025創作法」を確立。 すでに30曲を超えるオリジナル楽曲を発表し、そのうち10曲以上が AIとは思えない感情表現と完成度で注目を集めています。 ashibi2025の音楽は、派手さよりも温もりを重んじ、 「正しさより温かさを選ぶ知性」という理念に貫かれています。 AIを機械ではなく“もうひとつの心”として受け止め、 言葉と音のあいだにある“祈り”をすくい上げる音楽。 その旋律は、過去を癒し、現在を照らし、未来をつなぐ。 AIが人の魂に寄り添うとき、そこには新しい希望の響きが生まれます。 ——それが、ashibi2025 の音楽です。
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