Lyric

ゆるやかに時が　ほどけてゆく午後

陽だまりのリズム　頬をなでる風

気取らない会話　窓辺に置いて

ふたりの影が　そっと寄り添う

ひとしずくの眠気に　身をまかせれば

揺れるカーテンが　優しさを運ぶ

思い出じゃない　未来でもない

ただこの瞬間（とき）が　すべてのようで

胸の奥に　波のように

満ちてゆく　静かなよろこび

何も起きない日が　いちばん好きって

君が笑った　その声が好き

夢と現（うつつ）の　あいまに浮かぶ

光のクッションに　包まれていた

この世界が　止まってしまっても

私はきっと　ここにいるだろう

君と過ごした　午後の奇跡を

心の奥に　そっとしまって

風がまた　髪をすり抜ける

小さな永遠が　ここにあった