夜のダイヤルのジャケット写真

歌詞

夜のダイヤル

Akemi

浮かび上がる ガラスの小箱(ボックス)

見知らぬ街の 交差点

冷たい硬貨(コイン) 握りしめても

回す番号(あて)など 持っていないの

金網(フェンス)を揺らす 大和の爆音(ノイズ)

あの日の夜より 静かな東京(まち)

埋め合わせの 声を探して

安く自分を 投げ出さないわ

ジジジと鳴る 夜のダイヤル

途中で指を 離したなら

バネが戻る 虚ろな音

誰もいない この空白(シート)は

出会うための 長い準備(プロローグ)

アクリル越し 滲むテールランプ

流れる光の その先に

まだ見ぬ人が 待つ気がして

受話器を持った 手が宙に浮く

繋がらない ベルを聞くより

何も起きない 今がいいの

でも気づけば またダイヤルの

冷たい穴を なぞっているわ

ジジジと鳴る 夜のダイヤル

最後の穴で 指を止めて

バネが戻る 確かな音

選び取った この孤独(シート)で

まだ見ぬ声の 予感を待つの

カチャリと落ちた 受話器の重さ

ガラスを押して 外に出る

手の中に残る 硬貨(コイン)の微熱

夜の風に 少し冷まして

  • 作詞者

    Akemi

  • 作曲者

    Akemi

  • プロデューサー

    nanayon music

  • ミキシングエンジニア

    nanayon music

  • ボーカル

    Akemi

夜のダイヤルのジャケット写真

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    夜のダイヤル

    Akemi

「夜のダイヤル」は、深夜の電話ボックスを舞台に、まだ名前を持たない誰かやどこかへと、静かに心が接続されていく瞬間を描いたミディアムテンポのシティポップ。
ガラスの箱、冷たい受話器、戻っていくダイヤル、握られたままのコイン――かけたい番号さえ定まらない夜の中で、孤独と期待がかすかに交差する心象風景を映し出す。

架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、特定の誰かに救いを求めるのではなく、まだ見ぬ場所や知らない夜へと歩き出していく大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、都市の夜と通信のモチーフを通して心の機微を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。

呼び出し音が鳴らなくても、街は静かに動き続けている。
電話ボックスの外へ踏み出したその一歩が、知らない夜とつながるための小さな始まりとなる――そんな余白の美しさを描いた楽曲。
Produced by nanayon music.

アーティスト情報

nanayon music

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